マドンナとC.キルチネルとベタンクール

マドンナさん、アルゼンチン大統領表敬でベタンクールさんと対面
* 2008年12月03日 18:20 発信地:ブエノスアイレス/アルゼンチン

リンク先では、華やかな3人が笑顔で写る大統領官邸でのスナップ・フォトが
見られます。
(知り合いの日記でも見たり、と結構話題になったようです)

この報道にはどうしても、ある種の違和感が・・・。
内政への不満を華やかな話題でごまかしている感が・・・?否めない。
わが国の首相並みに支持率低下が懸念されるア大統領・・・

アルゼンチンや南米に興味のある方は周知ですが、クリスティーナ・キルチネルは
ア大統領選で「エビータの再来!」をキャッチフレーズに選挙活動を展開し、
アルゼンチン初の女性大統領に就任した前キルチネル大統領の妻である女性です。

日本では劇団四季のお芝居や映画でご覧になった方も多いと思うけれど、最近は
若い人で「エビータって誰?」という人も増えているようなので、エビータについても
念のため簡単に説明すると、大農場主の私生児から数々の苦難を乗り越え、
スターダムにのし上がり女優に、さらにはペロン大統領の夫人となりアルゼンチンの
政治を牛耳るまでになったものの、若くしてガンによりこの世を去った伝説の女性。
国内では「国の財政を貧民のために」という名目の下、ばら撒き財政を行ったりと
様々な評価がなされているが、対外的にはサクセス・ストーリーのヒロインとして
伝説かつ英雄化されている。
(いまだにエビータのお墓には毎日世界中から参拝者が訪問し献花のたえることが
ないのです。)

そしてマドンナはその昔、映画でエビータを主演した際ブエノスアイレスで長期ロケを
行っているから音楽シーンではアルゼンチン国民の関心も高いスーパースター。
C.キルチネルとしては「現代のエビータとエビータを演じた世界の音楽界のミューズ、
マドンナの夢の顔合わせ」としてもトピックしたかった・・・という思いは少なからず
あるだろうとこの写真を見ると感じられる。

エビータは世界的にはステレオタイプで美化されているけれど、もちろん政治の世界は
一筋縄ではいかない。エビータによる「民衆へのサービス」はある意味、「ばら撒き政治」
であり、ペロン党の反対派もいるのだから。

コロンビア人でテロリストにより長きに渡り誘拐された経験を持つコロンビア大統領候補、
イングリッド・ベタンクールについてはタニィはさほど詳しくないので、リンク先をご参照
されるなど独自でお調べ下さい。

ともあれ、世界を君臨する強い女性たちの華やかなニュースはインパクトが強いものです。


▼ア赴任直前の10年前に2本とも見たけれど、対照的な描き方が印象的。▼


(左)マドンナとA.バンデーラス出演の映画「エビータ」
(中)上記のサントラ盤CD
(右)マドンナの「エビータ」と同時期公開されたアルゼンチン映画「エバ・ペロン-エビータの真実-」


 
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