カルロス・パソ楽団 Carlos Pazo y su conjunto -スーパータンゴ2008-

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アルゼンチン

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-スーパータンゴ2008-
カルロス・パソ楽団 Carlos Pazo y su conjunto


例えばイタリア料理を続けて食べることになった後に
ふと食べたくなる「お茶漬け」みたいに

モダンなタンゴもいいけれど、そればかりが続くと
・・・時に、正統派な、伝統的な、muy tangeroな
タンゴが聞きたくなったりもします。

10/10(金) 愛知県芸術劇場大ホール
スーパータンゴ2008
カルロス・パソ楽団 Carlos Pazo y su conjunto


風邪引いたかも?ってゾクゾク感を薬で封じ込んで
行ってきました。
御年75歳になるマエストロ、カルロス・パソ。
彼の名を冠した楽団を率いるバンドネオン奏者、渋いけれど美しい曲を
多数手がける作曲家・編曲家でもあります。
聞けばアルゼンチンの若手タンゴ演奏家の養成学校である
エスクエラ・デ・タンゴ Escuela de Tangoの指導もしたことがあるとか。

そろそろ海外公演も厳しい年齢になりつつあるから今のうちに聞いておかないと。

バイオリン、チェロ、コントラバス、ピアノのメンバーにバンドネオンは御大ひとり。

初日の初演だったので、マエストロがまだ本調子に乗れず、
早弾きの辺りで右手が危うくなって、ドキっとしました。
・・・が、だんだんと自分自身を奮い立たせるように、
調子を盛り上げていくあたりさすが!!!
後半の1曲めなどは、実に素晴らしい。

真っ暗な中響き渡るバンドネオン・ソロの音色・・・
実に気迫のこもったソロ演奏でした。

歌手のアルベルト・ビアンコは、私は初めて聞いたと思うのですが、
これからが歌手として、脂ののったいい時期なのでは・・・と思える40代。
ただ上手いだけでない歌詞の情感なども言葉が粒立って伝わってくる
素晴らしい歌唱力でした。
そして、キャラもほがらか。明るいタンゴです。

踊りやダンサーの細かいテクニックには詳しくないタニィですから多くは語れません。
・・・が、初老のエクトルがリードするナタリアとのダンス
派手さを抑えた実力派・・・といった印象。
今、海外公演の主流になりつつある、華麗でアクロバティックなダンスも良いですが
じっくり魅せるタンゴには大人の色気や落ち着き、円熟味がぞくぞく伝わってきます。
他の2組も若さや華やかさの中にもどっしり、落ち着いた感じがかっこよかった・・・
(オスマル&ソルはマリアーナ&ダニエルに変更でした)

全体的にオーソドックスで派手さはないが味わい深いショー。
観客も見事にシニア層が中心でしたが盛況でした。

最先端タンゴに来る大人の方々のチャレンジ精神も素晴らしいと思うけれど、
Aroundア40(アラフォー)ならぬAround60(アラシックス)?なお客様が
着飾って若い頃を回想し心うきうき楽しめるイベントも、もう少しあるべき?

こういうオーソドックスなショーを見ると、生涯現役なマエストロたちのエネルギーに
刺激を受け、ボーとしてられないな・・・と思います。

カルロス・パソ楽団のショーは、日本では久々に新鮮でした。

タニィが現地でよく目にした、日々奮闘する年配タンゲーロたちの演奏。
パーフェクトに演奏されなくても「毎日やってたら、人間だものそりゃたまには
調子の悪い日だってあるわな。」的な大人の余裕を感じるタンゴでした。

会場では色々な方にお会いするも葛根湯効果で頭がぼぉ~・・・
満足に会話が出来ませんでした。恥

あ~、ブエノス行きたい!

 
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