FC2ブログ
avatar image

【アルゼンチンばか】ブエノスアイレスの風通信 2004/06/30 第5号

現在、休刊中のメールマガジン。
タニィ過去活動の記録として、ブログ上にUPすることにしました。
2014.12.13

文末の配信に関連するURLは無効となっています。(のはずです)

▼     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【アルゼンチンばか】ブエノスアイレスの風通信      2004/06/30 第5号
                   http://www.tanimon.com.ar/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんばんは、Tannyです。日本は梅雨になりました。一方アルゼンチンは今は
冬、日暮れも早く若干テンションが下がり気味になる季節ですが、宵っ張りの
アルゼンチン人は気候や天気にも負けず、パーティや週末になると夜中じゅう
起きて家族揃ってと盛り上がります。その気合は大したもので、週末のバイレ
(ディスコ)へ行くアルゼンチン人はほぼ100%軽い夕食後にシャワーを浴び
香水をまぶして?バッチリヘアスタイルを決め、オシャレして外出するわけで
す。こうでなくっちゃ人生は?!

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃ INDICE
┗━┛

■アルゼンチンばか
 ★takaさん

■アルゼンチンことば
 ★ parrilla/ parrillada / asado

■Tannyの見もの・聞きもの
 ★アルベルト・ヒナステラ

■アルゼンチンおたのしみもの
 ★ブエノスアイレスの街に路面電車が復活?!
 ★ブエノスアイレスでは今「マテ茶」がファッション?!
 ★日本でヒナステラを聞けるチャンス!アルゼンチン人天才ピアニスト来日。

■編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「アルゼンチンばか」★por takaさん

1.アルゼンチンに魅せられたきっかけ。何が夢中にさせるのか?

 本格的に興味を持つようになったのは、大学時代にアルゼンチンクラシック
の作曲家ヒナステラを知ってからの事。それ以来です。彼自身の音楽は、民族
的なものから現代的なものまでいろいろと書いています。アルゼンチン・フォ
ルクロールの要素が、あるときは大胆に、あるときは知覚出来ない形で消化さ
れ表現されています。

 そんな彼の音楽を調べているうちに、現地で勉強したいと思い、2年ほどブ
エノス・アイレスに滞在しました。移民者によってもたらされた文化と土着文
化などの複雑な文化交錯を追うと、様々なものが見えてきます。それが何より
もこの作曲家の一番の魅力であり、それを育んだアルゼンチンという環境の魅
力ではないかと思います。様々な文化と時間(歴史)をかけて形成された融合文
化が人を惹きつけてやまないと感じます。

 アルゼンチン人の人間的な面では、非常に日本人に近いと感じました。大勢
のヨーロッパ人やアメリカ人、南米人と共に生活した経験からいえば、アルゼ
ンチン人はヨーロッパ移民が大半ですが、オリジナルの国の人々よりも、もっ
と他人に対して配慮があるように思われました。但し、フィエスタ(パーティ)
やパロ(ストライキ)などのときは別なのですが(笑)。非常に日本人的な接
し方をすると思います。ただ、日本人であっても十人十色ですからアルゼンチ
ン人全てがそうだとはいえません。積極的に見えて実は消極的だったり、
bonaerense(ブエノスアイレスっ子)であっても割と恥ずかしがりやな人が多
かったりします。ものすごくしゃべる人もいるし、ぜんぜんしゃべらない人も
います。Vos(君という意味だが、tuよりももっとくだけたアルゼンチン独特
の表現)を使って話している時が一番自然なアルゼンチン人の姿じゃないで
しょうか。最初の頃は、初対面なのになんて失礼な!と思ったこともありまし
たが、今ではそれナシじゃ、アルゼンチンを語れません。
 アルゼンチン人の性格の困った面は、なぜか根拠のない自信を持っている人
が多く、これをぶつけられると、太刀打ちできなくなってしまいます。そして
大抵根拠がないので、その自信も偽りであったりします。ここが日本人と決定
的に違うところではないかと思いますが、それこそがアルゼンチン人なのかも
しれません。

2.アルゼンチンとのかかわりについて。

 将来、いつになるかはまったく分からないのですが、アルゼンチンの歴史と
文化を含めた同国の音楽史を出版できればと願っています。日本でのイメージ
がアルゼンチン=タンゴだけではあまりにも悲し過ぎますし、かといってフォ
ルクローレだけでも寂しすぎます。先住民(アルゼンチンにはあまりいなかった
といわれていますが、実際には多種の民族がアルゼンチン中にいました)の文化
やその歴史、イベリアとの関係、ヨーロッパの影響、アフリカの影響それらす
べてを含めたものが必要だと考えています。アルゼンチンだけでなく、ラテン
・アメリカ世界の歴史邦書の数があまりにも少ないことは、非常に残念なこと
です。日本の政治経済の体制が英語圏重視の姿勢をとっている限り、この先ど
れだけアルゼンチンを含めたラテン・アメリカ世界が日本に浸透していくのか
は分かりませんが、できるだけ日本人に理解してもらえるような活動をしてい
きたいと考えています。


3.あなたにとってアルゼンチンを一言で表現すると?

 アルゼンチンを一言で、なんてあまりにも難しく、なんて言えばいいのだろ
う?と考えてしまいました。しかし、あえていうなら、「地でいける国」で
しょうか。アルゼンチンでは普通に生活している分には、気取っておしゃれし
ようが、気取らずにどんな服を着ようが誰も文句を言いませんし、どうだって
いいことです。お酒を飲めなくたって、別に無理強いさせられないですし、他
人との距離の置き方もまったく苦痛を感じさせません。嫌のものを嫌といって
気分を害されることもなく、自分を素直に出していける国だと思います。初め
は慣れない生活でも、慣れてしまうと非常に居心地のいい国だと思います。

「アルゼンチンばか」このコーナーへ登場して下さる方をお待ちしています。
 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■「アルゼンチンことば」★parrilla / parrillada / barbaro

parrilla  アルゼンチンでは一般的に肉を焼く網とか仕掛けの意味で使われる。
      アサードを出すレストランも「パリージャ」と呼ばれる。

parrillada  肉などを載せた「パリージャ」全体をさす。

例:パリージャでパリジャーダをいただく。
  Me sirvieron una parrillada en la Parrilla.

asado  単語はただ「焼く」という意味だが、「焼き肉」と解釈される。
    また、アサードに適した牛のあばら骨当たりの肉のことも言う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■「takaの見もの・聞きもの」 ★アルベルト・ヒナステラ

 今回は、文頭登場のtakaさんにヒナステラを紹介して頂きました。

 アルベルト・ヒナステラ Alberto Ginastera (1916-1983)は、アルゼンチン
が生んだ20世紀最高のクラシック作曲家の一人。作品の数は少ないながら、
非常に完成度の高いものを残している。初期のナショナルな作風からインター
ナショナルな作風へ、晩年にはそれらを混ぜたものへと変化している。聞きや
すいものは初期の作品群。特にバレエ『エスタンシア』Op.8 は、ガウチョの1
日を綴ったもので人気のある作品。作中にマルティン・フィエロを引用してお
り、最後はマランボで締め、圧巻。2001年にコロン劇場で上演。
『もの忘れの木の歌 Cancion al albol del olvido 』Op.3 は、よく知られた
ミロンガ。またピアノ曲の殆どが初期に書かれ、非常に聞きやすい。
『ハープ協奏曲』Op.25は、インディオの5音音階の主題と前衛的な作風が折り
重なった傑作。晩年には、彼の2番目の妻アウロラ・ナトラがチェリストだっ
たためチェロの作品が多く、どれも素晴らしい。

またこの時期に書いた『ギターソナタ』Op.47は、超絶技巧と共に見事な作品。
インターナショナルな作風時には、3つのオペラが作られ、そのうちの一つ
『ボマルツォ』Op.34は2003年コロン劇場で上演された。原作はアルゼンチンの
作家マヌエル・ムヒカ=ライネス*。残念ながら音源は廃盤。

*ムヒカ=ライネス,マヌエル, ボマルツォ公の回想, 1984, 集英社,
ISBN4-08-126006-0

CDはアルゼンチンよりも日本のほうが入手しやすい。ASVのシリーズで室内楽が
全て手に入る。 また組曲版のエスタンシア、ハープ協奏曲の入ったCDも同じASV
で入手可能。全曲版のエスタンシアはコニファー・クラシックスから出ている。

GINASTERA: HARP CONCERTO, ESTANCIA(suite), PIANO CONCERTO No.1
[CD DCA 654] ASV, Conductor:Enrique Batiz, Orquesta Filarmonica de la
Ciudad de Mexico, Arpa: Nancy Allen, Piano: Oscar Tarrago
GINASTERA: PIANO MUSIC Vol.1 [CD DCA 865] ASV
(Cello Sonata, Pampeana No.2-cello & piano, cello: Aurora Natola-Ginastera)
GINASTERA: PIANO MUSIC Vol.2 [CD DCA 880] ASV
GINASTERA: PIANO MUSIC Vol.3 [CD DCA 902] ASV
(Cancion al arbol del olvido)
GINASTERA Vol.4-THE 3 STRING QUARTETS [CD DCA 944] ASV
GINASTERA Vol.5-CHAMBER MUSIC [CD DCA 1103] ASV
(Guitar Sonata)
GINASTERA: PANAMBI, ESTANCIA(complete) [75605 51336 2] CONIFER CLASSICS
(World Premiere Recording)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「アルゼンチンおたのしみもの」

 ★ブエノスアイレスの街に路面電車が復活?!

 ブエノスアイレスの観光名所、ボカとサン・テルモ地区に40年ぶりに路面電車
が復活するらしい、という噂です。もうドイツからそのおさがり電車も調達済み
なのだそうで、実現の可能性は高いかも。ただ石畳がある、それだけでもヨーロ
ッパの街並みを彷彿させる(南米のパリと言われるが、本当のパリよりも、昔の
パリらしさが残る街といわれる)ブエノスならきっと美しく映えることでしょう。
いや、眺めてばかりいないで、乗りに行きま~す!!!

 ★ブエノスアイレスでは今「マテ茶」がファッション?!

 観光客へのサービスの一環として街のコンフィテリア(喫茶店)やバールで始
まったマテ茶のセットが、若者達に人気だとか。「Dame un mate, che!!!」
なーんて声も飛びかっているようです。マテ茶の味は意外と日本茶に似て、緑で
苦いのですが砂糖を少し加えると飲みやすく、好みではオレンジやレモンの皮を
入れてフレーバーティにしたり、コーヒー豆の粉を少し入れて受験勉強に利用し
たり、とアルゼンチン人に愛されている飲み物です。
牛肉が主食なアルゼンチンのビタミンやミネラルの貴重な吸収源でもあり、マテ
茶は体から油脂分を洗い流す効用もあるそうです。
 日本でもマテ茶がファッションになったらいいなぁ。。。

 ★日本でヒナステラを聞けるチャンス!アルゼンチン人天才ピアニスト来日。

 黄金の手を持つ若き天才、1984年ブエノスアイレス生まれのオラシオ・ラバン
デーラが9-10月日本各地で来日公演を行います。アルゼンチン国内は言うに及ば
ず、イタリア、イギリス、スペイン、フランス、ベルギー、ドイツ等でもコンサ
ートを行っており、2003年6月26日にはブエノスアイレスのコロン劇場でデュトワ
指揮ブエノスアイレスフィルハーモニーとブラームスのピアノ協奏曲第一番を演
奏し絶賛を博したそうな。

演奏予定曲目:
ショパン(24の前奏曲 op.28)/ヒナステラ(ピアノのためのアルゼンチン舞踏曲 op.2
年老いた牛飼いの踊り、粋な娘の踊り、さすらうガウチョの踊り)/
プロコフィエフ(ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83)

日時:2004年10月5日(火)19時開演

場所:浜離宮朝日ホール

入場料:全指定席 4,000円(消費税込)

※他に9/30名古屋、10/2可児市、10/3京都市、10/8藤沢市、10/9韮崎市で開催。
詳細はサイトをご覧下さい。
http://www.o-alpha.co.jp/concert/lavandera/info.html#sche
ご予約・お問合せ:朝日ホールチケットセンター Tel:03-3267-9990
オフィス・アルファ Tel:052-930-4333

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記

 ヒナステラの思い出、Tannyの場合。
 takaさんがまだ日本在住で、私がブエノスに居た頃、ヒナステラの事を
色々メールで伝授して頂きました。Takaさんとのやりとりで私はヒナステラ
について学習し、ヒナステラのCD入手が難しいブエノスで何とかGetして聞
きました。ヒナステラの作品はクラシックですが、アルゼンチンのパンパの
香り、ガウチョの躍動感がすることに驚き、「エスタンシア」という曲の魅
力にはまっていきました。そしてラッキーな事に2001年コロン劇場での演奏
を聞く幸運にも巡りあえました。その公演はダンスと演奏のミュージカル風
だったので「マランボ」で当時のガウチョの生活風俗を堪能し、アルゼンチ
ンの歴史をもっと知る事が出来ました。その時のパンフレットはすぐ日本に
居たtakaさんに送り、私はtakaさんとの出会いによってヒナステラを深く味
わうことが出来たのでした。

 私みたいにクラシックオンチでも心を魅了する民族的な魅力がヒナステラ
の曲にはあります。私は専門家ではないのでうまく表現できませんが、まだ
ヒナステラを聞いたことのない皆さんにも1度聞いてみてほしいと思うのデス。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行:アルゼンチン、ブエノスアイレスの風@Tanny
●ご意見・ご感想・ご質問・ご投稿 →
●登録内容の変更・解除 →
●バックナンバー→ 
Copyright(C) 1998-2004 ブエノスアイレスの風. All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■配信元本屋さん『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 
                   (マガジンID:0000126220)
■配信元本屋さん『melma!』http://www.melma.com/
                   (マガジンID:m00110062)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関連記事
Theme: アルゼンチン | Genre: 海外情報