名人芸"ネストル・マルコーニ"

arg.gif
ARGENTINA アルゼンチン

在アルゼンチン時代惜しくも聞き逃してしまっていた、現代バンドネオン奏者の最高峰の1人、ネストル・マルコーニ Nestor Marconiの演奏。
約12年ほど前、アルゼンチン中を沸かした彼の演奏、アルバムの素晴らしさは相方からも聞いていて、少ない映像でみた彼のバンドネオン・ソロの演奏は実に印象的でした。

先日の日曜、東京のタンゴ・アカデミー総会に出席し、マルコーニのプライベート演奏を聞いておしゃべりを交わした相方が、気を利かせてくれて直前ながら良い席をゲット、急きょ聞きに行く事が出来ました。

2012/12/13(木)
@アートピアホール
ネストル・マルコーニ&三浦一馬
バンドネオン・ヒーローズ

主催:中京テレビ放送

前半は、トリオでの「モーダ・タンゴ Moda Tango」演奏の後、マルコーニのソロが続く。

偉大なるマエストロ、ネストル・マルコーニの演奏をひとことで表現すると、「名人芸」か。

バンドネオンのソロ演奏、は結構な数を聞いているはずだけど、正直インパクトがあってもずっと長く印象に残っている名演というのは少ない気がする。

マルコーニによるピアソラ曲メドレー、長時間の集中力持続に驚き、ピアソラ自身によるソロ演奏を彷彿させ、そして、実に洗練されたマルコーニのアレンジの底力が光る。

演奏し始めて3曲め以降から、曲はプログラムとは変更になっていった。
ピアソラへのトリビュートで大好きな「デカリシモ Decarísimo」が聞けて、幸福気分。


美しい・・・

実に美しい音色、じゃばら楽器ですがマルコーニの演奏は呼吸するような音どころか、衣擦れの音ですらしない。

ひとつの曇りもない、実にピュアでクリアな音色。

----------

休憩をはさみ、
三浦一馬さんとピアノ伴奏フランソワ・キリアン氏のドゥオによるピアソラと師匠マルコーニの曲が続く。
「天使のミロンガ Milonga de los angeles」で会場全体が乗ってきて、つづく三浦さんソロによる「ティエンポ・エスペラード Tiempo esperado」は圧巻。

「さよならのワイン Un vino de adiós 」という曲はブエノスアイレス市の今はパレルモ・ソーホーと呼ばれる地区(昔はパレルモ・ビエホと呼ばれていた)の一角にあった高級ワインセラー&レストラン、そして良質コンサートが聴ける名物店だった「クルブ・デル・ビノ Club del vino (= wine clubの意)」の主宰者だった、故カチョ・バスケス Oscar “Cacho” Vásquez氏に捧げた曲。
カチョ・バスケスはアルゼンチン音響派系のアーティストとして来日したこともある打楽器奏者、サンティアゴ・バスケス Santiago Vásquezの父親。
この曲は三浦さんとキリアンのドゥオで。

そして最後の曲のひとつ手前、マルコーニ&三浦さんによる「グリス・デ・アウセンシア(不在の灰色)Gris de ausencia」とトリオによる最後の曲「現実との3分間 Tres minutos con la realidad」へと一気に盛り上がる。

アンコールは3回。

Nマルコーニ&三浦一馬のコンサートツアー、大阪・東京を経て名古屋が最終日だったそう。

東海地区のタンゴ関係の諸先輩方も多くいらっしゃっていました。
そして終演後のCDサイン会は長蛇の列でした。


最後に少しお話して、フリーズドライのイチゴがチョコレート・コーティングされたお菓子をプレゼント。
アルゼンチンでは珍しいはず、と思って持参したのですが、たまたまマルコーニはイチゴが大好きだそうで、大変喜んでもらえた。

可能なら夕食をご一緒したい、という気持ちもあったが、今夜のうちに成田空港近くのホテルまで移動し、翌日お昼の飛行機でブエノスアイレスにご帰国とのこと。
なんとも強行軍…お疲れ様でした。名人 = Gran maestro!


セットリスト(近日UPします)


-------------------------
中南米情報 / ワールドミュージック
にほんブログ村 海外生活ブログ 中南米情報へ にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
関連記事
「タンゴの歴史」第 II 期(4/28~)
PREV
NEXT
「タンゴの歴史」講座(4)
About this site
La vida con la musica!アルゼンチン音楽 &周辺音楽紹介♪since '98
About me