神保町 タンゴ喫茶劇場

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JAPON 日本

本の紹介が続きますが、今日は短編エッセイ集といった感じの一冊。

「神保町 タンゴ喫茶劇場」
堀ミチヨ
新宿書房(2011/06)
http://www.shinjuku-shobo.co.jp/

煉瓦色の表紙写真は、おそらくタンゴ発祥地、ブエノスアイレスの石畳。神保町の小路ではなさそう。笑

「世界一、古本屋がたくさん集まっているという町(神保町)の、長さ六十七歩、幅四歩の小さな通りで繰り広げられる人間模様、町の風景を短いエッセイでつむぎあげた物語。」

古書の町、神保町に古くからあるタンゴ喫茶、今もあるこの店で働く若い女性の視点でみた人間模様は、ある意味事実かもしれないし、ほとんど虚構の物語なのかもしれない。

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物語に時折はさまる「タンゴ入門」コラムも、この町に集まる熱心なタンゴ・ファンには少々物足りなささえ感じさせるかもしれない。でも、ひとつだけ言えるのは、神保町にはタンゴが似合う。タンゴ喫茶が現存してるしてないにかかわらず似合う。

合間にみられるネコの姿、タンゴらしさ漂う小さな挿絵。
この本の巻末・参考文献には、おなじみのタンゴ関連名著と2009年発行小松亮太氏の最新刊が並ぶ。
(タンゴに関する文献は日本では少ないのです)

アルゼンチンに直接関係あるか?というとほぼないですが、来日したアルゼンチン人音楽家たちを何人も神保町にいざなった経験のあるタニィにとっても、この町の独特な懐かしさは、確かにサンテルモ地区の石畳のひなびた小路のアンティーク屋に通じるものが・・・と共感します。

気軽に手にとってあっという間に読了出来る本です。
神保町散策のお供にどうぞ。

ご参考:
神保町 タンゴ喫茶を味わうなら・・・
http://go-jimbou.info/shoku/cafe/cafe003_mironga.html

 



関連サイト:

筆者・堀ミチヨさんは2010年6月まで、~時を超えて遊ぶ大人の旅行ガイド 季刊誌「荷風!」~の出版社が運営するブログにて、町歩きのエッセイを執筆。(現在は連載終了)短文で読みやすく、東京近郊お散歩の参考になりそうです。
瓜生純子さんのフォト・エッセイ、懐かしい色調の写真にホッと和みます。

Blog 荷風!
http://nihonbungeisha.cocolog-nifty.com/kahooblog/

日本文芸社・季刊誌「荷風!」公式サイト
ここでの最新データは2009年ですが、最新刊は2011年6月号(2011/04発行)のようです。
http://www.nihonbungeisha.co.jp/kahoo/

堀さんは銭湯・女湯のエッセイも書かれてます。




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