江國香織さんの新刊はブエノスアイレスが舞台

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ARGENTINA アルゼンチン JAPON 日本

既にチェックされている方も多いと思います。
日本アルゼンチン、日系移民をテーマに、作家の江國香織さんが書かれた小説がこの秋発売されましたのでご紹介します。

『金平糖の降るところ』
江國香織
小学館 (2011/9/28)
http://bp.shogakukan.co.jp/ekuni/


「新しい小説の構想にアルゼンチンを考えていて取材に行かれる(来られた)」という話を友人・知人から聞いたのは今から3年前の2008年頃。
それからほどなくして女性雑誌「Precious(プレシャス)」でアルゼンチン取材をまとめた連載紀行エッセイが掲載されました。作は当時の取材がベースになっているそうです。
[ご参考に以下掲載データをまとめました]

※詳細は発行元である小学館の江國香織「金平糖の降るところ」特設サイトページをご覧下さい。江國さん自らが作品についてお話されている映像も興味深いです。

特設サイトには、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを走る地下鉄A線のレトロな木製列車での江國さんの素敵な写真がご覧になれます。まるで"動くアンティーク"のようなこの列車はもう10年以上前から使用廃止と言われ続けながらも未だ現役の車両です。ドアは手動開閉なので慣れてないと一瞬ドッキリ、懐かしさ漂うほの明るい白色電球の灯りは、電圧が落ちると一瞬ふっと消えたり、薄暗くなったりする様も美しくて、アンティーク家具のように愛おしい電車です。この車両のファンとしてはきちんとメンテをして末永く走り続けてほしいと思います。

取材された中で、ブエノスアイレスの夜が美しいことを挙げられていましたが、私も同感です。

ブエノスアイレスは街灯も白熱球がほとんど、街全体が温かみを帯びた灯りで照らされています。
実は昨今、とても治安が悪くなっているので夜道には十分注意が必要なのですが、あの灯りのおかげで夜道への不安が幾分軽減されていたような気がします。

そしてついついそぞろ歩きしたくなってしまう。周辺国の例にもれず、ブエノスっ子も日本人が考えられないほど宵っ張りです。
夕食は通常21時以降スタート、結婚式・誕生日などのフィエスタは夜中11時から明け方まで一晩中続くのが常。私の暮らしていた頃は、週末になると閉店後の夜の大通りをのんびり家族が繰り出し、ライトで照らされたディスプレイをウィンドー・ショッピングする姿を多く見かけました。老人や赤ちゃん、幼児も連れて、家族でマテ茶とお湯の入ったポットを片手にのんびり歩く姿は軽いカルチャーショックを受けました。

作の表紙写真は、まさにそんな夜のブエノスアイレスの美しくて活気あるレストランかカフェの風景のようです。

そんな都会、ブエノスアイレスから数十キロほど離れた近郊にある幾つかの日系人コロニア出身の、姉妹の物語。舞台は日本アルゼンチン。時差-12時間、日本が昼の12時なら、ブエノスアイレスは午前0時。

まだ未読ですが、近々入手予定で、そんな現地の風景を人々を思い出しながら読むことを楽しみにしています。


[ご参考]
月刊誌「Precious(プレシャス)」掲載記事データ
2008/10/07発売号 (11月号)
〈新連載〉特別紀行エッセイ 江國香織 ブエノスアイレス~夜と秋と雨の記憶 第1回 やさしい闇色 p.190
2008/11/07発売号 (12月号)
〈連載〉特別紀行エッセイ 江國香織 ブエノスアイレス~夜と秋と雨の記憶 第2回 すべての者たちの居場所 p.252
2008/12/06発売号 (1月号)
〈連載〉特別紀行エッセイ 江國香織 ブエノスアイレス~夜と秋と雨の記憶 最終回 人生を謳歌する情熱 p.240






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