フロレンシア@東京Vacant

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ARGENTINA アルゼンチン


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2011/05/29, FoundLand@Vacantのflyer

フロレンシアルイス最終日は東京・渋谷のVacantというスペース。ザーザー大降りで集客が心配されましたが、お足下の悪い中を大勢のお客様がご来場され、予定より少し遅れて開演。
会場は1Fがギャラリー、2F奥にステージがあって広い会場に椅子が並べられつつも、来場客は壁にもたれたり、床に直接座ったり、階段に腰掛けるなど自由なスタイルで音楽を楽しめる空間。

雰囲気が少しブエノスアイレスのNo Avestruzという会場に似ていました。

その日フロールは、3番目の出演。
石橋英子さん(pf)、阿部海太郎さん(pf)と日本の若手鍵盤奏者さんが続きます。
石橋さんのトツトツとした音と歌の表現は、和の世界を感じました。
阿部さんが登場し、小ぶりなアップライト・ピアノにびっちり書かれたスコアーが置かれ、それを遠目に眺めつつどんな音が繰り広げられるのだろう、、、とドキドキ。手描きカレンダー映像に音楽を乗せ聴かせる表現には、タイプは違いますがふと巨匠エルメート・パスコアルの1年366日毎日1曲のコンセプトで作曲し続けた作品集『カレンダリオ・ド・ソン Calendario do son』を思い出させ、ほっこりと楽しめました。


そしてフロールのギター弾き語り。


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flOrencia Ruiz@Vacant (C)PaPiTa MuSiCa

その夜彼女は金曜夜のSaravah東京で心をつかんだ彼女の共演ピアニスト鶴来正基さんをサプライズ・ゲストに招いていました。
うお!演奏前から期待が高まります。小柄なフロレンシアの為にカスタマイズされた愛用の白いエレキ・ギターを携え、魂を込めて歌い上げる。そこに鶴来さんのピアノ。気をてらうこともなく、抑え気味にさえ感じるのに不思議とフロレンシアの透明感あふれるアルゼンチン・ロックな世界にしっくりくる彼のピアノの演奏がこの夜もとても心に響きました。
フロールの美しくスキャットする声とギターと鶴来氏のピアノが重なるとき、湿気を帯びた薄暗い会場がふとほのあかるく、あたたかく照らされました。
多くの観客に声援を受け、少しだけ時間が超過したようですが、この夜のフロールはベストパフォーマンスだったと感じました。

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Masaki Tsurugi & flOrencia Ruiz@Vacant (C)PaPiTa MuSiCa

そして、本日のトリであるベルギーの素晴らしいピアニスト、ジャン・フィリップ・コラール・ネヴェン Jean-Philippe Collard-Neven さんによる奥行きの広い、壮大な演奏が始まると、言葉を失い聞き入ってしまいました。
フロレンシアがこのイベントに出演が決定した時初めてネヴェンさんの音源をネット上で聞いたのですが、ちょうど4月で、来日していたブラジルのアンドレ・メマーリ André Mehmariさんのサポートを終えた直後でした。ネヴェンさんのピアノワークがアンドレさんのそれに通じていることに驚かされ、さらにはベルギーらしさでしょうか?深い新緑の霧がかった音色を感じさせられました。
キース・ジャレットやサティといった名だたる素晴らしいピアニストがもつ澄んだ音の威力をネヴェンのピアノでも感じ、それは刹那的でありながらむしろ力強さをたたえたジャズの要素も兼ね備えた素晴らしいパフォーマンスでした。
演奏の途中で、お父様がジャズを演奏していた、と語られていて納得。演奏しながら自身でもハミングするように歌っていました。
Jean-Philippe Collard-Neven Japan Tour 2011 by _flau (-6/11までジャパン・ツアー)
http://www.flau.jp/events/jeanphilippe.html

一歩外に出ると原宿に近い雑踏があふれる都会の真ん中ですが、梅雨の雨がしとしとと雑音をかき消し、しっくり印象に残るイベントでフロレンシア2011年プロモーション来日は幕を閉じました。

関係者の皆様、フロレンシアルイス音楽を愛してくださる皆様、大変遅くなりましたがありがとうございました。
日本が大好きなフロレンシアは今日本は辛い逆境に立たされているけれど、必ず"luz 明かり"の灯る日が来る、と何度も何度も語っていました。そしてまた私は日本に戻ってきます・・・と。

フロレンシアからも日本の皆様にどうぞよろしくとの事でした。

*  *  *  *  *

関連記事:

空間デザイナー/ミュージシャン、オノセイゲンさんがフェイムのブログでフロレンシア・ルイスのコンサート告知と彼女の音楽紹介をして下さっています。

アルゼンチンから来た、フロレンシア・ルイス
2011.05.26
http://www.houyhnhnm.jp/blog/ono/2011/05/post-19.html

J-waveのサウーヂ・サウダーヂ番組ディレクターで、ブラジル音楽に詳しい中原仁先生が、フロレンシアが出演した様子とVacantでのライブの様子をレポートしてくださっています。

中原仁のCOTIDIANO
2011年06月02日
フロレンシア・ルイス(Florencia Ruiz)
http://blog.livedoor.jp/artenia/archives/51997240.html

Saravahでの映像




アルゼンチンのロック・サイト Rock.com.ar
フロレンシアのプロフィールがスペイン語で紹介されています。
2008年来日時、私が撮った写真が使われていました。名誉な事です。
http://www.rock.com.ar/bios/5/5311.shtml


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