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感動でした♪アンドレ・メーマリ・ソロピアノ2011JAPAN

ひそやかに、しみじみとこみあげる思い・・・
その恵まれた肢体を存分に活かして、時に手だけでなく足のステップの音が響くほどダイナミックに力強く、また、時にまるでハチドリが花のまわりを飛ぶように軽やかなタッチでピアノと戯れる素晴らしい想いのこもった演奏でした。


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曲の合間も途切れる事なく、リハは1時間半ほど続きました。
(写真はclickで拡大されます。)

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ライブ&イベントを終えると後日報告の前に、いつも力尽きてしまっているタニィです。すみません。
今回はその汚名返上で気合を入れてご報告します。

来日を楽しみに待つ多くの皆様を、直前までハラハラさせたアンドレ・メーマリ・ピアノソロツアーJAPAN 2011。
ふだんなら来日直前お知らせメールも比較的こまめに出していたタニィでしたが今回は安心したのもつかの間、日本政府が絶妙なタイミングで原発問題をレベル7に切り上げたり、余計な心配が二度三度。来日がギリギリまで危ぶまれ諸雑用に追われ(単にタニィの要領が悪いだけとも言う)ご予約頂いた方々に細やかな対応が出来ませんでした事を、深くお詫びいたします。

さて、そうは言っても海外でオーバーに報道された原発問題や余震の不安などについても、聡明で日本愛に満ちたアンドレ氏は、オーバーな風評に惑わされる事もなく逐一気になった疑問を直接日本側にご連絡下さり、日本側も細やかにレスするメールのキャッチボールでみごとにひとつひとつクリア、今回のソロ日本ツアーが無事開催、大盛況のうちに終了することが出来ました。アンドレ氏日本滞在中はさしたる余震もなく、交通機関も至ってスムーズに運行され全く問題なく順調に過ごして頂く事が出来ました。支えて頂きました皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。

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リハ風景(写真はclickで拡大されます。)
foto by "Panchito" Nishimura

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4月21日(木)名古屋公演
演奏初日。
それまでアンドレ氏の*サブ通訳的に主催者pianohousemmgさんをサポートしてきましたが、リハーサル時のリラックス具合と比して、彼の本番への意気込み、緊張感が痛いほど伝わってきました。地元ブラジルはもとより欧州で数多くの大舞台を経験している彼をしても、特別な思い入れある日本での念願のソロ演奏は、ある種特別な気持ちが働いたのかもしれません。
*(母国語のポルトガル語以外に3ヶ国語が堪能なアンドレ氏でしたので、私はポルトニョールでコミュニケーションが取れました。)

アンドレ氏はまだ10代だった頃、日本企業のお仕事で12ヶ月のカレンダーに合わせた、日本とブラジル両国の童謡(わらべうた)を彼の選曲・アレンジで作るノベルティ・アルバムのお仕事経験があったと話してくれました。
これは若い彼にとってかなり印象的なお仕事だったそうで、「ちょうちょ」「てるてる坊主」などその時知った日本の童謡の調べの美しさに深く刺激を受け、魅了されたようです。彼の日本とブラジル音楽の融合のキャリアはそこから始まったものでした。

来日アーティストは日本の皆様に、感謝の気持ちを込めて、日本の曲を歌ったり演奏してくれる事が多いです。
しかし、彼が来日公演で初披露してくれた「Furu Sato - Kojo no Tsuki - Assum Branco - Trem das Onze 」という日本とブラジルの名曲メドレーは、震災直後に彼が「荒城の月」という曲が被災地・宮城県仙台市の青葉城にゆかりがあるらしいね、と学んでいたり、10代の頃から「ふるさと」に親しんでいた事からも、単なる来日記念オマージュ的なものではなく、もっと深い所で彼が日本とブラジルの音楽を同等に愛し紡がれた作品であることが理解できました。

名古屋のホールではピアノはスタンウェイD1985年製でしたが、主催のpianohousemmgさんが大好きなピアノとホールの組み合わせだとリハーサル時に彼に伝えたところ、その昔彼が大好きだったという「サンパウロのホール」に規模といい、響き方といい、実はそっくりなんだ、とやや興奮気味に語ってくれて驚きました。サンパウロのホールには「このピアノと兄弟(と彼が言う)同じスタンウェイD1985年製があって、まるでそのホールに戻ってきたかのようだ・・・」と目を細めて天井を仰いでいたのが印象的でした。
サンパウロのそのホールは今はもうないそうです。火事で焼けてしまったのだそう。

そんなエピソードを湿っぽくなく、サラッと語っていましたが、それだけに、深く響いた演奏でした。
後で、東京公演で聞いたファッツォリの重厚な演奏と比べ、彼の演奏タッチの軽快さ、軽やかさが際立っていた気がします。


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楽屋で、時に手足でタカタカ、ダイナミックにリズムを刻みつつ、本番直前まで演目を構築中
ところが本番ではセットリストさえも一切何も見ない

foto by "Panchito" Nishimura

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終演後サイン会にも多くの人が並ばれた
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